2023年度夏の電力予備率は東京電力管内では3%強と試算されており、節電要求が出ている状況にあります。割合で言われてもピンとこないので、昨年度の東京電力管内の最大電力量 5665.1万kWをもとに、これを0.97で割ると5840万kW。ですので、ざっくりと200万kWの発電所が停止しても何とかなる。という感じです。
例えば、袖ケ浦火力発電所の出力は
2台の発電機が停止したら、ブラックアウト(大規模停電)の可能性があるということになります。
この夏は石炭火力も稼働している状況で、これに対して色々と意見がある方もいますが、「再生可能エネルギーをもっと導入すべきだ」という「現在」を無視した話をすべきではなく、産業、人間を守るうえで「現在」何ができるかをしっかりと考えることが大切です。
計画停電と石炭火力の稼働、どちらを取りますか?という話から逃げず、また、少数のジャーナリストの声を正とするのではなく、自分事として電力をとらえることが求められています。