2023年6月4日に行われた将棋の学生名人戦で、ソフト指しがあったとして優勝者が失格となりました。
正直、スマホのアプリレベルでも人間では勝てない領域にありますし、より強いソフトを使うならサーバにソフト入れておいて、それを使えばいいので、ソフト指しをされた時点で勝ち目はありません。(ソフト指し対ソフト指しなら話は別ですが)
将棋に限らず、運に頼らないボードゲームならば、この事案の防止はかなり難しい。いたちごっこかなと思います。
立ち戻って、人間が不正をしてしまう原因を考えてみましょう。(情報処理試験にも出るくらい)有名なのは、ドナルド・R・クレッシーが提唱した「不正のトライアングル」です。
この3要素がすべて揃ったときに不正は発生するという理論です。日本社会は「正当化」が割と発生しやすい文化だと言えます。「マニュアルと違うけど、今までもそうやっていた」「職人のやることが絶対」のような人依存のシステムが欧米と比べると多い。
私も気にせず実施していることが「正当化」になっていないか、今一度振り返らないといけないなと感じました。