経済産業省などの政策を見ると、日本の太陽電池はほぼペロブスカイトの一本で攻めています。ですが、ご存じの通りそこまで浸透はしていません。
それでは、既存のシリコン太陽電池で薄型ができないかというと、そんなことはなく、京セラでも開発を進めているのが現状です。公表されているグラフを見ると、確かにペロブスカイトの方が軽い(半分くらい)ですが、シリコン太陽電池にはこれまでの実績と効率という強みがあります。
また、スペインのonyx solarでも壁面のシリコンガラス太陽電池の実績は多く、ペロブスカイト太陽電池が将来的にシェアが取れるかというと微妙な情勢です。
一方、軽さは正義ですし、原材料が日本国内で多くまかなえるというサプライチェーン上の強みもあります。
ですが、輸出入が基本の今の世界で、「国内でクローズできる」が本当に強みなのか?は考えるべきだと思います。