DXGX Consult - DXの資源(人:経営層)

DXの資源(人:経営層)

DX
2023年05月25日

業務の流れとそれに従事する人がわかると、その業務には、「決定層」と「実行層」の2つに分かれることがわかります。「課長」と「担当」ですね。

そして、すべての仕事にはその上がいます。それが「経営層」です。工場なら工場長、会社なら「社長」「役員」ですね。

DXで一番まずいパターンが、昔の品質改善活動のように「細かいことでもいいから改善していく。それは実行層がよくわかっているから、気づいたらやってね」と、実行層に(ある程度のインセンティブをつけて)丸投げすることです。

これをやったら最後です。野良EXCELマクロ、勝手なクラウドとの契約などなど、属人的な対策が次々と実行され、収拾がつきません。

そこで、DXでは、「経営層」があるべき姿を示すことをお勧めします。「DX憲章」といってもいいかもしれません。

  • データの流出をゼロにする(守りのDX)
  • 全部門のデータを統一、可視化しデータに基づいた経営を実施する(攻めのDX)
  • 結果として、職員の時間外を減らし、余った時間を事業の創出にあてる(ゴール)

このくらいで十分です。あとは期間は可能な限り短期間にしましょう。5年後のことなんてわからないVUCAな世の中なので、3年くらいで達成するのがよいでしょう。

次に、実施事項の優先順位付けなどに入るのですが、それは、決定層にゆだねたほうがよいでしょう。

次は決定層に求められる力量、実施事項について書きます。