4月に政府がペロブスカイト型太陽電池の普及を支援していく方針を示しました。
国が入って良くなった技術ってあるっけ?
という悲しいことには目をつぶって、ペロブスカイトで日本が勝ち組になることができるか?を考えてみます。
ペロブスカイトのメリット
ペロブスカイトのデメリット
薄型・軽量は大きなメリットで、例えば建物の壁などにも貼ることが可能になり、敷設面積が広がることが期待できます。一方で、
太陽光の入射角を考えると、効率が悪くなるのでは?
という問題にはメーカーはあまり口を開いておらず、このあたり、実際の発電量など算出する必要がありそうです。
一番の課題は、Si系と比べた場合の競争力でしょうか。ウイグル地区の原料発掘問題などはありますが、中国メーカー中心にとにかく安い。しかも効率も良い。となったときに、本当にペロブスカイトのシェアが伸びるのか?
個人的にはSi系の性能がもう一段よくなるとみており、ペロブスカイトのシェアは低くとどまると想定しています。
また、日本でサプライチェーンが完結するのがメリットと記載しましたが、日本が生産でシェアを取ることは考えないほうがよいでしょう。あくまで、生産「技術」を売る。生産「装置」を売るといったコア技術で勝負する戦略をとるべきです。