DXGX Consult - 数字のからくり 水素基本戦略(案)を考える

数字のからくり 水素基本戦略(案)を考える

GX
2023年06月12日

6月11日の夜にカレーの番組があったので、ぼーっと見ていたのですが、「スパイスを20種類以上使った」というコメントが出てきました。このコメント多いですよね。スパイス使えば使うほどいいのか?というのがよくわからないですが、根本として、「20種類って多いのか?」ということを考えてしまいました。

S&Bの赤缶カレー粉って30種類以上のスパイスが使われているんですよね。ですから、家庭で赤缶使っている人は、「30種類以上のスパイス使ってます!」と自慢していいと思います。

さて、話はガラッと変わり、6月6日に水素基本戦略(案)が提出されました。2040年に1,200万トンの水素導入目標と、これもパッと見ると「おお!今の6倍なのか。すごいね」と思われるかもしれません。

しかし、よくこの案の中身を見ると、2030年の300万トン、2050年の2000万トンの目標は変わっておらず、1,200万トンはほぼ線形上の目標設定にすぎません。大体、2050年の目標なんて、どうせ変わるんでしょ?といった感じがします。また、おそらくこの目標、原子力発電の稼働ありきで考えられていますね。

水素は掘って出るものではなく、余剰エネルギーを貯めるためのもの。その余剰エネルギーはどこから来るのか?よく考えないと数字に踊らされるので注意が必要です。